日本刀にはさまざまなものが存在しますが、
現在、日本刀にはよく「鑑定書」というものが付属されています。
その日本刀が本物なのかどうかを判定する基準となるのが、この鑑定書です。
これは信頼できる機関がそれぞれの日本刀に関し、十分な審査を経た後に発行しているもので、信頼性は高いとみて良いでしょう。
では、その鑑定書というのは、具体的にどういうものがあるのでしょうか？
鑑定書を発行している機関で一番知名度が高く、かつ一番信頼性が高いのは、「日本美術刀剣保存協会」というところです。他にも「日本刀剣保存会」というものもあるのですが、今回は前者のみについての説明とします。
この機関では各刀剣基準によって決められた回数の審査を行っており、それに合格した刀剣にその基準に見合った鑑定書を発行しています。
その種類には、
・「保存刀剣」・「特別保存刀剣」・「重要刀剣」・「特別重要刀剣」
があります。
これらはほぼグレードとして考えて良く、後者になればなるほど価値の高い日本刀の鑑定書になると考えてください。ただしこれらと実際の値段は比例するわけじゃなく、実際の知名度や傷の有無、保存状態によって値段が決定されます。
勿論良い鑑定書がついていた方が価値は上がりますが、それは決定的な価値の基準にならない、というところが注意点です。
また、この機関では以前に別の基準での鑑定書を発行していました。それは・・・
・「貴重刀剣」・「特別貴重刀剣」・「甲種特別貴重刀剣」
というもので、これも後者になればなるほど希少価値のあるものとして捉えてよいでしょう。
ただしこれは今の基準と違うものなので、これらの鑑定書があるのに、現在の審査をしてみたら通らなかった、ということもあり得ないわけではありません。
その刀剣の金銭的な価値はともかく、悪質なまがい物ではなく、この日本刀は本物である、という基準にはなりますので、日本刀の購入を検討されている方は参考にするとよいでしょう。
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